吉池拓男の迷盤・珍盤百選 (1) 幻のピアノ秘技 必殺!クラスターチョップ ~よいこはぜったいまねをしてはいけません~

Landmarks of Recorded Pianism vol.2(米Marston 52075-2, 2020年3月)*定期購入会員先行販売
(参考)Moriz Rosenthal The Complete Recordings (英APR APR 7503, 2012年

衝撃の瞬間はハンガリー狂詩曲第2番開始から6分22秒後、フリスカの序奏部の後にやってきます。この小節の2拍めの左手、ゴワッシャア!という凄まじい轟濁音!派手なミスタッチか?いや違う、そこから7小節間、2拍めごとに計8発の轟濁音が打たれます。

Landmarks of Recorded Pianism Vol.2
Landmarks of Recorded Pianism vol.2

これは紛れもない確信犯。そのエゲツない轟濁音はおそらく手のひらで鍵盤をチョップ、いや、そんなものではない。エルボーか、いや、ヘッドバットか、ストンピングか。そうだ、尻だ、雷電ドロップに違いない。右手はリストの譜面通りを弾いているから、その体勢は!?超人業だっ!!!……などアホなことを夢想してしまわせるほど、とんでもない音のする怪演が、モーリッツ・ローゼンタールが1929年に放送録音したハンガリー狂詩曲 第2番(しかも今回初出)です。

そして7分33秒。音楽は前代未聞の轟濁音に包まれます。嗚呼、この瞬間、私の中のクラシック音楽の何か大切ものが崩れ落ちてしまった……そんな陶酔的絶望に胸は震えます。さらにローゼンタールは自作のカデンツァからエンディングでもどっかんどっかん轟濁音を振り下ろします。敬意をこめてこの奏法を「クラスターチョップ」と私は命名しました。素晴らしい(かも)。現代ではもうだれもやらない(というか、やれない)幻のピアノ秘技です。

Moriz Rosenthal - The Complete Recordings(5CD)
Moriz Rosenthal – The Complete Recordings

ローゼンタールは翌年に同曲をスタジオ録音していて、CDには続けて収録されています。が、こちらはクラスターチョップは控えめ。控えめ過ぎると盛大なミスタッチに聴こえるので使用法は気を付けないといけませんね。2012年にAPRから出ていたローゼンタール全録音(5枚組:今回のハンガリー狂詩曲は新発見なので入っていません)ではヨハン・シュトラウスの編曲もので時折「クラスターチョップ」を使っています。ただその使用頻度において今回のハンガリー狂詩曲は別格。こんなピアノ演奏も「あり」だったのかと目から鱗が大瀑布です。

Mark Hambourg ベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」(日Green Door GDFS-0016, 2005年)

Mark Hambourg ベートーヴェン ピアノソナタ「悲愴」日Green Door GDFS-0016
Mark Hambourg – ベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」

と、ここで他のクラスターチョッパーにも参戦してもらいましょう。その名はマーク・ハンブルク。ショーンバーグの名著『ピアノ音楽の巨匠たち』で「ハンブルクのスタイルには火山のような激しさがあった。テクニック的な正確さといったつまらないことにこだわることを潔しとせず、響の上に響きを重ねるのだった。」と言われた怪物ピアニストです。とにかく20世紀前半は大人気だったようで、2,000曲以上録音したと言われています。YouTubeには爆笑モノの演奏映画映像もあります。本当に人気者だったのですね。そのミスをいとわぬスタイル故か、死後すっかり忘れられ、録音曲数の割に復刻も多くありません。

で、日本のGreen Doorから2005年に出たハンブルクの復刻アルバムが彼のチョップを記録しています。曲はシューベルト(タウジッヒ編曲)の軍隊行進曲。ハンブルクにはこの曲の録音が複数ありますが、ここに収められた1927年録音のものが強烈。快適なテンポで“テクニック的な正確さといったつまらないことにこだわらず”弾き進められ、まず1分00秒頃にクラスターチョップの香りがします。ただ、タウジッヒ編の元々の譜面が濁りっぽいのでここは看過。そして来ました、3分19秒と24秒、ここは明らかなクラスターチョップ! ショーンバーグの言う通り、まさに火山の爆発、マグマの噴出です。ま、ローゼンタールに言わせればハンブルクのは単なる盛大なミスタッチと片づけられるかもしれませんがね。(補記:ちなみにのGreen Door盤の最大衝撃はあまりに自由に弾いてるショパンのワルツ5番です)

これらの演奏は、技巧的全盛期を過ぎた技巧派ピアニストの悲しき咆哮と思う人もいるでしょう。しかし、このクラスターチョップという表現は、あまりに危険ですが、たまに聴くには確かに面白い。現代のピアノ演奏からは失われたピアノ演出を見つけて楽しむのもCD集めの大きな楽しみです。

追記:お父さま、お母さまへ
お子様にこれらの録音をお聴かせして、万が一「いいね!」となりますと、お子様の腕力ではあの音は出ず、おそらくお尻で弾くことになると推察いたします。そんなことでは清く正しいピアニストにはなれませんので、決してまねをしないよう厳しいご指導をよろしくお願いいたします。

【紹介者略歴】
吉池拓男
元クラシックピアノ系ヲタク。聴きたいものがあまり発売されなくなった事と酒におぼれてCD代がなくなった事で、十数年前に積極的マニアを終了。現在、終活+呑み代稼ぎで昔買い込んだCDをどんどん放出中。

吉池拓男の迷盤・珍盤百選 〜開始のごあいさつ

~はじめに~

本当に便利な世の中になりました。音源も楽譜もネット上に溢れ返っています。チョチョイと検索すれば、昭和の御代には入手困難だったものがヒョイヒョイ見つかりホイホイ手に入ります。しかもYouTubeやIMSLPのおかげでほとんど無料。いーい時代です。ただ、その反面、情報がネット上に大氾濫していてかえって見つけにくいということも起きています。検索上位にくるものが良いものだという習慣的価値観も恐ろしいことです。

そこで、あえて今、不朽の名盤になれなかった(もしくは、なれそうにない)CDのニッチな魅力を、少しでも情報として刻印しておこうと紹介文を書くことにしました。細かな話や斜め見した私的見解が多いので、ネット上にはあまりない内容と思います。少しでもご興味が湧きましたら、ぜひ音盤をご検索ください。驚くことにかなりの確率で見つかります。古いCDでもamazon中古市場で買えることがあります(ものによってはバカ高いですが……)。NaxosやiTunesなどの配信サイトにも大量の音源があります。もちろんYouTubeが安くて便利ですがね。ただ、できればCDを手に入れてほしいと思います。演奏者自身の想いの詰まったコメントや超マイナー領域研究者の執念の解説などをブックレットで読むことができるからです。録音データや原盤番号、使用楽器、プロデューサー情報もCDには記載されることの多い貴重な情報です。どうか頑張って散財してください。

自分の趣味嗜好からピアノ曲を中心に書いていきます。ピアノは独りで完結できる楽器なので、演奏者の個性が最もよく出ると思います。つまりそれだけヘンナモノが出やすくオモシロイのです。お暇なときにもご一読いただければ幸いです。

【紹介者略歴】
吉池拓男
元クラシックピアノ系ヲタク。聴きたいものがあまり発売されなくなった事と酒におぼれてCD代がなくなった事で、十数年前に積極的マニアを終了。現在、終活+呑み代稼ぎで昔買い込んだCDをどんどん放出中。

【編集者による連載紹介】
本連載を担当する吉池拓男氏の文章には、90年代末にMarco PoloやNaxos、CPOの日本語カタログで初めて出会いました。今でこそ知らない作曲家の曲でも気楽にネットで聴けますが、当時はCDやレコードが唯一の資料。名前も知らない(ひょっとしたら読み方も知らない)作曲家のCDを、独特のユーモア溢れる筆致で紹介した文章は、これら未知の作品への興味を大いに掻き立てくれたものです。あの面白さを令和にもお届けできればとこの連載を依頼しました。紙媒体では決して読めない情報がふんだんに出てきます。どうぞご期待ください。

左手のためのピアノ曲集 出版開始のお知らせ

世界唯一の“左手のためのピアノ曲”普及に努める団体「左手のアーカイブ」の協力を得て、この度、バッハとレーガーの左手のためのアレンジを出版することになりました。高度な技巧が求められるレーガー(原曲は無伴奏ヴァイオリン曲)、中級者から上級者まで演奏できるバッハの前奏曲集(原曲はオルガンおよび鍵盤曲)を最初に出版します。今後、左手曲を継続して出版予定です。ご期待ください。

・J.S. バッハ「前奏曲集vol.1」田中博幸 編曲

https://muse-press.com/item/mp03301/
ピアニストの学習過程において必須であるバロック時代のレパートリーには左手のための曲が存在しません。そこで、編曲者の田中博幸はバッハの原曲を最大限に尊重した編曲を行いました。田中はバッハを題材にした編曲を継続して行なっていることで海外にも知られています。バッハ編曲集は今後も継続して出版予定です。

・レーガー「シャコンヌ 作品117-4」西森久恭 編曲

https://muse-press.com/item/mp03201/
バッハのシャコンヌに影響されて書かれた「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」。その曲を左手ピアノのために編曲するというのは、ブラームスによるバッハのシャコンヌ左手編曲を彷彿とさせるものです。西森はここであえて原曲を自由に解釈することで、左手のみの演奏による可能性を極限まで追求した作品を完成させました。本曲は、左手のアーカイブ主催の智内威雄によって2019年12月4日神戸にて初演されました。

ニュースレターおよび中古販売開始のお知らせ

日頃よりミューズ・プレスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。この度、弊社は古物商免許を取得しましたので、近々中古楽譜の販売を開始したいと思います。ヨーロッパで買い付けたかなり珍しい楽譜も取り揃えてあります。

また、中古販売に関し、どのように皆様にお知らせするのが一番良いかを考え、この度ニュースレターを開始することといたしました。下記より登録可能です。中古販売情報はニュースレターが最速となると思います。配信は不定期で、中古販売情報のほか、新商品やその他注目情報などを伝えていきたいと思います。

新商品や中古販売情報などをお届けします。

新刊のお知らせ:ヴェルディ・オペラ編曲(マーク・ヴァイナー編)

合同会社ミューズ・プレスより、イギリスを中心に活躍しているピアニストであるマーク・ヴァイナーの編曲作品である『行けわが思いよ、金色の翼に乗って』(ヴェルディ作曲・オペラ「ナブッコ」より)の楽譜出版をお知らせいたします。出版日は2018年7月2日を予定しています。

編曲者はこちらの編曲作品について以下のように語っています。

ヴェルディの不朽の作品として語り継がれている作品『行けわが思いよ、金色の翼に乗って』(オペラ「ナブッコ」より)への熱烈な想いがこのピアノ編曲版を生み出す動機となったことはもちろんですが、19世紀のコンポーザー・ピアニストが挙って当時のオペラ作品を基にしたピアノのためのパラフレーズや幻想曲などの編曲作品を生み出し爆発的な人気を博していたことあったにも関わらず、現代ではこの作品を基にした決定的な編曲が無かったこともまたこの編曲を生み出す動機となりました。

この編曲作品を書いている間、ピアノが表現できる範囲内であたかもヴェルディのオリジナル作品のような印象を与られる編曲になるように努めました。そうすることで、コンポーザー・ピアニストの伝統があった過去と現代の差を少しでも埋めることが私の望みです。

定価:税込1500円
販売開始日:2018年7月2日(ミューズ・プレスのウェブショップより)
仕様:菊倍判/8ページ
ISBN:978-4-909668-06-6

ロマン派作品弾きとして知名度を上げ支持を得ているマーク・ヴァイナー(Facebookファンページ)。クラシックのCDレーベルであるPiano Classicsにて積極的にアルカンやタールベルク、シャミナードなどを録音しています。数日前に販売された有名ピアノ情報誌である”International Piano“の第50号ではマーク・ヴァイナーのインタビューも掲載され、表紙を飾りました。

* * *

マーク・ヴァイナー プロフィール

1989年に生まれる。11歳の時にピアノを始め、その2年後に奨学金を得てパーセル音楽学校に入学し、テッサ・ニコルソンに師事する。その間にスミス・スクエアやセント・ジョンズ(ロンドン)、ウィグモア・ホールなどのコンサートホールを筆頭に各地で演奏活動を行う。その後は、奨学金を得て王立音楽大学に入学する。ニール・イメルマンの下で6年間学び、2011年の最終試験で最高得点を獲得しサラ・ムンドラク記念賞を受賞、最優秀生徒として学士号を取得する。またThe Countess of Munster Musical Trustによる奨学金も得て、優秀な成績で修士を得て2013年に王立音楽大学卒業する。

2012年、ギリシャ・アテネで開催されたアルカン・ジンメルマン国際ピアノコンクール第1回では第1位を受賞する。ギリシャで公式デビューリサイタルを行い、メディアでも「2012年の最も素晴らしい演奏会」として取り上げられた。現在までに、ファロス芸術財団やフーズム・ピアノ珍曲祭、レヴォカ・インディアン・サマー音楽祭、チェルトナム音楽祭、オックスフォード歌曲祭などの数多くの音楽祭に招待され、BBCやDeutschlandfunkなどのラジオ放送局にも出演する。マーク・ヴァイナーの生まれ故郷であるオックスフォードのシェルドニアン劇場では、マリオス・パパドプーロス指揮でオックスフォード交響楽団と共演する。近年は、Keyboard Charitable Trustとの提携によりアメリカ合衆国、ドイツ、イタリアの参加国でツアーを行い大好評を博す。

演奏・教育活動の傍ら、ライターやフランツ・リスト協会やシャルル=ヴァランタン・アルカン協会の会長も務める。または、CDレーベルPiano Classicsよりタールベルクやリスト、アルカン、シャミナードのピアノ作品を積極的に録音している。それらの録音は各方面から高い評価を得ている。

コル・デ・フロート『左手のための編曲作品全集』刊行決定のお知らせ

ピアノの黄金時代と言われる20世紀頃、幅広いレパートリーを誇りヨーロッパ各国で大活躍したピアニスト、コル・デ・フロート(Cor de Groot)。

オランダ・アムステルダム生まれる。アムステルダム音楽院に入学後、エグバート・フェーンとウルフェルト・シュルツにピアノ、サミュエル・ドレスデンに指揮法と作曲を師事する。1932年、音楽院を主席で卒業すると同時に本格的な演奏活動を開始し、1936年にウィーンで開催されたコンクールで入賞を果たしました。1938年からはハーグ王立音楽院で教鞭をとり優秀な弟子たちを輩出、多忙を極める毎日でしたがデ・フロートは生涯に渡って教育活動に熱心でありました。オランダのコンポーザー・ピアニストであるフレデリック・マインダースも彼の弟子の一人です。

Autograph by Cor de Groot

あるとき、病に陥ったヴィルヘルム・バックハウスの代役も務めベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏することもありました。順調にピアニストとしてのキャリアを築き上げていましたが、1959年のある日突如デ・フロートを襲った神経障害の影響で右手を使うことができなくなります。それ以降は、左手のピアニストとして活動をし90曲以上もの左手のための編曲作品を残しました。

合同会社ミューズ・プレスは現在まで未出版の状態であったコル・デ・フロートによる左手のための編曲作品をオランダ音楽協会とコル・デ・フロートのご遺族の承認のもと全12巻(予定)に分けて8月から来年に渡って刊行することが決定しました。以下に出版予定楽曲リストを掲載します。

コル・デ・フロート『左手のための編曲作品全集』

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. I
Rachmaninoff : Elegie (op. 3 no. 1)
Rachmaninoff : Serenade (op. 3 no. 5)
Rachmaninoff : Nocturne (op. 10 no. 1)
Rachmaninoff : Romance (op. 10 no. 6)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. II
Liszt : Liebesträume No. 1
Liszt : Liebesträume No. 2
Liszt : Liebesträume No. 3
Liszt : Hungarian Rhapsody No. 3
Liszt : Hungarian Rhapsody No. 5

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. III
Liszt : Consolation no. 1
Liszt : Consolation no. 2
Liszt : Consolation no. 3
Liszt : Consolation no. 4
Liszt : Consolation no. 5
Liszt : Consolation no. 6
Liszt : 5 Hungarian Folksongs

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. IV
Debussy : Clair de lune
Debussy : La fille aux cheveux de lin
Ravel : Prélude
Pierné : Improvisata, op. 22
Liszt : Elegie no. 2

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. V
Tchaikovsky : Barcarolle (op. 37a no. 6)
Tchaikovsky : Valse (op. 40 no. 8)
Tchaikovsky : At the Fireside (op. 37a no. 1, January)
Tchaikovsky : Humoresque (op. 10 no. 2)
Tchaikovsky : Snowdrop (op. 37a no. 4, April)
Tchaikovsky : Autumn Song (op. 37a no. 10, October)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. VI
Tchaikovsky : Troika (op. 37a no. 11, November)
Tchaikovsky : Christmas (op. 37a no. 12, December)
Tchaikovsky : Polka de Salon (op. 9 no. 2)
Tchaikovsky : Valse (op. 40 no. 9)
Tchaikovsky : Danse Russe (op. 40 no. 10)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. VII
Tchaikovsky : Valse sentimentale (op. 51 no. 6)
Tchaikovsky : Berceuse (op. 72 no. 2)
Tchaikovsky : Nocturne (op. 10 no. 1)
Tchaikovsky : Song of the Lark (op. 37a no. 3, March)
Scriabin : Valse, op. 1
Scriabin : Impromptu à la Mazur (op. 2 no. 3)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. VIII
Rameau : Le Rappel des Oiseaux
Bach : Preludio (from Partita III for violin)
Beethoven : Für Elise
Albeniz : Sonata no. 3, 1st mvt.
Granados : Recitativo (from “Escenas Románticas”)
Granados : Berceuse (from “Escenas Románticas”)
Dvorak : Walzer (op. 54 op. 4)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. IX
Schumann : Träumerei (from “Kinderszenen”)
Schumann : Schlummerlied (op. 124 no. 16)

5 Stücke von Robert Schumann
-1. Mai, lieber Mai (op. 68 no. 13)
-2. Ländliches Lied (op. 68 no. 20)
-3. Lied ohne Ende (op. 124 no. 8)
-4. Albumblätter (op. 99 no. 6)
-5. Mignon (op. 68 no. 35)

6 Stücke von Robert Schumann aus « Album für die Jugend, Op.68 »
-1. Volksliedchen (no. 9)
-2. Sicilianisch (no. 11)
-3. Kleine Studie (no. 14)
-4. Erster Verlust (no. 16)
-5. Kleine Romanze (no. 19)
-6. Sehr Langsam (no. 30)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. X
3 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Schmetterling (op. 43 no. 1)
-2. Geheimnis (op. 57 no. 4)
-3. Schwermut (op. 65 no. 3)

3 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Entschwundene Tage (op. 57 no. 1)
-2. Zu deinen Füssen (op. 68 no. 3)
-3. Dank (op. 62 no. 2)

4 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Sie tanzt (op. 57 no. 5)
-2. Glockengeläute (op. 54 no. 6)
-3. Abend im Hochgebirge (op. 68 no. 4)
-4. Nocturne (op. 54 no. 4)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. XI
6 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Albumblatt (op. 12 no. 7)
-2. Elfentanz (op. 12 no. 4)
-3. Elegie (op. 38 no. 6)
-4. Heimweh (op. 57 no. 6)
-5. Sylphe (op. 62 no. 1)
-6. Norwegisch (op. 12 no. 6)

3 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Berceuse (op. 38 no. 1)
-2. Wächterlied (op. 12 no. 3)
-3. Melancholie (op. 47 no. 5)

4 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Einsamer Wanderer (op. 43 no. 2)
-2. Walzer (op. 12 no. 2)
-3. Elegie (op. 47 no. 7)
-4. Nachklang (op. 71 no. 7)

Grieg : Gade (op. 57 no. 2)

4 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Grossmutters Menuett (op. 68 no. 2)
-2. Salon (op. 65 no. 4)
-3. Illusion (op. 57 no. 3)
-4. In der Heimat (op. 43 no. 3)

The complete transcriptions for the left hand alone, Vol. XII
5 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Hirtenknabe (op. 54 no. 1)
-2. Norwegischer Tanz (op. 38 no. 4)
-3. Melodie (op. 38 no. 3)
-4. Walzer (op. 38 no. 7)
-5. Heimwärts (op. 62 no. 6)

Grieg : Kobold (op. 71 no. 3)
Grieg : Vöglein (op. 43 no. 4)

4 Lyrische Stücke von Edvard Grieg
-1. Valse-Impromptu (op. 47 no. 1)
-2. Melodie (op. 47 no. 3)
-3. Volksweise (op. 12 no. 5)
-4. An den Frühling (op. 43 no. 6)

Manuscript by Cor de Groot

新刊のお知らせ・ゴドフスキー編曲『埴生の宿』

合同会社ミューズ・プレスより、レオポルド・ゴドフスキー編の『埴生の宿』(作曲:ヘンリー・ビショップ)の楽譜を2018年6月26日に刊行いたします。

この作品はゴドフスキーによる自演音源が残されていますが、未出版のまま自筆譜は紛失または消失したと信じられていました。しかし、近年楽譜が発見され今回の出版に至りました。序文は作品の発見者であるマルク=アンドレ・アムラン氏によるものです。一般販売に先立ち、2018年6月25日に武蔵野市民文化会館 小ホールにて開かれる『マルク=アンドレ・アムラン ピアノ・リサイタル』にて先行販売が行われます。一般販売は翌日の6月26日からミューズ・プレスのウェブショップにて開始されます。

定価:税込1000円
販売開始日:2018年6月26日(ミューズ・プレスのウェブショップより)
仕様:菊倍判/8ページ
序文:マルク=アンドレ・アムラン
ISBN:978-4-909668-05-9

【V.マルテンポ】楽譜発送・追加出版のお知らせ

今年の3月に出版告知をいたしましたヴィンチェンツォ・マルテンポの編曲作品の楽譜を6月1日(金)より発送開始いたします。長らくお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。ハンガリー狂詩曲 第2番のためのカデンツァトリスタンとイゾルデ 前奏曲に加えて『ピアノのための3つの歌曲』と題した楽譜も追加出版します。こちらのページよりご購入が可能です。それぞれの楽譜のサンプルも商品ページに掲載しておりますので楽譜の一部がご覧になれます。

田中公平/ピアニート – ガンバスター幻想曲&未完成協奏曲【楽譜出版決定】

ミューズ・プレスより、田中公平/ピアニート「ガンバスター幻想曲」と「未完成協奏」の楽譜出版が決定したことをお知らせいたします。楽譜の先行販売は、2018年5月26日に開催されます「2人で奏でるピアノ〜森下唯・山田剛史デュオリサイタル〜」にて実施されます。なお、一般販売はミューズ・プレスのウェブショップにて5月28日から開始予定です。

2018年5月26日、ミューズ・プレスのウェブショップより販売開始となりました。
https://muse-press.com/item/mp00401/

ガンバスターとは、かのガイナックスが初期に製作したSFロボットアニメ『トップをねらえ!』に登場する、宇宙怪獣に打ち勝つために建造された最強型決戦兵器のことです。『トップをねらえ!』のために田中公平によって作曲された楽曲たちをピアニート公爵が壮大なピアノ独奏曲に書き上げました。その名も「ガンバスター幻想曲」。ピアニート公爵のデビューCD「Singularity」にも収録され、YouTubeニコニコ動画で40万再生以上を記録した大人気曲で、長年にわたり楽譜の出版を願う声がありましたが、7年の時を経て遂に出版されます。編曲者であるピアニート公爵は「ガンバスター幻想曲」については以下のように語っています。

 この「ガンバスター幻想曲」は複数の劇中使用楽曲をもとに、概ね作品の物語を思い起こさせる構成を目指して作られている。劇音楽による組曲あるいはメドレーと、序曲形式との折衷として捉えるのが適切だろう。「ガンバスター」および「ノリコ」の楽句をそれぞれ第1・第2主題とするト短調のソナタ形式とみなすことで、このふたつのモチーフの重要性や全体の成り立ちへの理解が深まるはずである。再現部の扱いなどは典型的なソナタ形式からはかなり外れているが、主題間の調性関係などはあえてセオリー通りに組み立てられている。

 

続いてはTVアニメ『ハーメルンのバイオリン弾き』第2楽章のオープニングテーマ曲「未完成協奏曲」。ピアニート公爵の生き別れの兄である森下唯さんは〈ピアニート公爵Presents「芸術からこぼれた表現たち アニメ監督西村純二が自作を語る」〉で演奏される際にTwitter上で以下のようにコメントを残しています。

こちらの楽譜の校正に協力して下さったフランス在住のピアニスト・作曲家である榎政則さんに厚く御礼申し上げます。

定価:税込2500円
先行販売日:2018年5月26日 – コチラの演奏会会場にて先行販売開始
一般販売開始日:2018年5月28日(ミューズ・プレスのウェブショップより)
仕様:菊倍判/52ページ
ISBN:978-4-909668-03-5

森下唯 プロフィール

筑波大学附属駒場中・高等学校を経て東京芸術大学卒業、同大学大学院修了。2004年、第2回東京音楽コンクール第2位。2006年、東京芸術大学大学院修了の際、演奏優秀者によるベーゼンドルファー・ジョイントリサイタル(浜離宮朝日ホール)に選ばれた。ソロでのリサイタルのほか、オーケストラとの共演、リート伴奏、室内楽などの分野で活動し、スタジオ・ミュージシャンとしても多くのレコーディングに参加。演奏以外にも、映像作品への楽曲提供や文筆など幅広く手がけている。作曲家アルカンの紹介には特に力を入れており、アルカン生誕200年となる2013年から継続的にオール・アルカン・リサイタルを行う。2015年よりアルカン作品を集めたCD「アルカン ピアノ・コレクション」(ALM RECORDS)シリーズをリリース、『レコード芸術』をはじめ各所で高く評価されている。調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー。東京藝術大学非常勤講師(指揮科演奏研究員)。動画サイトを中心とした活動においては「ピアニート公爵」名義でも知られ、2017年にはCD『Piano Collections FINAL FANTASY XV』に参加。 ピアノを竹尾聆子、辛島輝治、東誠三の各氏に、リート伴奏をコンラート・リヒター氏に師事。

http://www.morishitayui.jp/

 

マルテンポによる編曲楽譜・出版のお知らせ

この度は、ヴィンチェンツォ・マルテンポによる編曲作品の楽譜を追加で出版することになりました。

ワーグナー/マルテンポ編曲:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲

あたかも当初から”ピアノのために書かれた作品”であったかの如く…。ピアニスティックに半音階的・対位法的な手法を用いながら見事な編曲に仕上げられています。編曲家として本領発揮です。

全12ページ、税込み価格1,500円を予定しています。出版開始日は、4月初旬を予定、現在は当社のオンライン・ウェブショップで予約を受け付けています。

3月中旬の出版を予定しておりましたマルテンポ氏によるフランツ・リスト作曲「ハンガリー狂詩曲 第2番」のためのカデンツァの楽譜の販売日が4月初旬へ延期となりました。発売をお待ちいただいているお客様に、ご迷惑をお掛け致しますことを深くお詫び申し上げます。