ピアニート公爵編曲(森下唯編曲):「蒼い鳥」(THE IDOLM@STER)

¥2,200

税込|菊倍|16頁
序文:ピアニート公爵

説明

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ピアニート公爵のデビューのきっかけとなった名編曲。遂に出版です!

ピアニート公爵の序文より抜粋
 「ピアニート公爵」誕生のきっかけとなった曲が、この「蒼い鳥」である。アイドル育成ゲーム『THE IDOLM@STER』の中で、アイドルたちが歌う楽曲のひとつであり、特に「如月千早」というキャラクターの持ち歌とされ、歌唱力に焦点が置かれた異色の作品といえる。特に、いわゆるフルコーラス版と位置づけられる「M@STER VERSION」では、ほかの楽曲とは違ってショートバージョンとまったく別の編曲が施され、クラシック的な要素に満ちた壮大なバラードになっている。

 このピアノ独奏版は、2007年の暮れ、ニコニコ動画というサイトで編曲者本人による演奏動画として発表された。ニコニコ動画の消費者生成コンテンツ文化が花開いていくちょうどその最中、当時 Xbox 360版の『THE IDOLM@STER』は重要な素材のひとつとして扱われており、キャラクターのダンスシーンを別の楽曲にあてて切り貼りする「アイマスMAD」とよばれるスタイルを中心に、ファンによる熱心な動画制作活動が行われていた。当編曲も、その文化的な流れを汲んでいる。すなわち、ファンによるファンのためのネタ(あくまで生真面目な態度のネタではあるが)という側面を持つ、ということである。


ピアニート公爵(森下唯)
日本のピアニスト・作編曲家。ソロでのリサイタルのほか、オーケストラとの共演、リート伴奏、室内楽などの分野で活動し、スタジオ・ミュージシャンとしても多くのレコーディングに参加。演奏以外にも、映像作品への楽曲提供や文筆など幅広く手がけている。
「ピアニート公爵」としては、2007年のニコニコ動画への投稿で一躍注目の的となった(「ピアニート公爵」は動画投稿時にニートを自称していたことから視聴者に名付けられたもの)。2011年、ドワンゴ・ミュージック・エンタテインメントよりアルバム『シンギュラリティ~特異点~』をリリース。その後、日本、台湾、シンガポール等で演奏活動を行っている。近年では『GRANBLUE FANTASY PIANO COLLECTIONS』、『Piano Collections FINAL FANTASY XV』等で演奏を担当。2018年、『コードギアス 反逆のルルーシュ ピアノソロコレクション』では演奏とともに編曲も手がけ、楽譜集も出版された。
本名の森下唯名義では作曲家アルカンの紹介に力を入れており、アルカン生誕200年となる2013年から継続的にオール・アルカン・リサイタルを行う。2015年よりアルカン作品を集めたCD「アルカン ピアノ・コレクション」(ALM RECORDS)シリーズをリリース、『レコード芸術』誌をはじめ各所で高く評価されている。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。2004年、第2回東京音楽コンクール第2位。調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー。2015年より東京藝術大学非常勤講師(指揮科演奏研究員)。

追加情報

重さ200 g
サイズ30 × 23 × 0.1 mm