ダウンロード版 – ニコラス・ナモラーゼ:アラベスク – ピアノのために(2018)

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税込|電子版(PDF形式)|20頁
序文:ニコラス・ナモラーゼ
サンプル楽譜

説明

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ニコラス・ナモラーゼによる解説より抜粋
私の「Arabesque(アラベスク)」は、ヴィジュアル・アートの分野で定義される「アラベスク」の法則、つまり装飾的で、螺旋状に織り込まれたパターンという法則に基づいている。 作品を通じて ピアニストの両手が交差しつつ、個々の要素が両手の強弱の変化によってのみ区別される絡み合った音型を弾く。ここでは二つのセクションー上昇するものと下降するものーが交互に登場し、鍵盤の右半分で緩やかな振動を生み出している。色彩と響きの穏やかな変化の練習曲であり、 M. C. エッシャーの版画作品群「メタモルフォーゼ」を想起させるようなやり方で、 様々なテクスチュアの変化が極めて緩やかに作品の中で起こる。(訳:澤渡朋之)

ニコラス・ナモラーゼによる演奏


ニコラス・ナモラーゼ
コンポーザー=ピアニストのニコラス・ナモラーゼは、クラシック音楽最高峰のコンクールの1つでもあるカナダのカルガリーで開催されたホーネンス国際ピアノコンペティションで2018年に優勝し、国際的な注目を浴びるようになりました。批評家からは「輝かしく…繊細で色彩豊かである」(ニューヨーク・タイムズ)、「実に豪華である」(ウォール・ストリート・ジャーナル)などと高い評価を受けている他、WQXRの「20 for 20:Artists to Watch/クラシック音楽を再定義する今注目すべきアーティスト」の1人として選ばれました。

ホーネンス賞受賞者としてはカーネギーホール、ウィグモアホール、コンツェルトハウスベルリン、東京文化会館、ガードナー美術館(ボストン)、92nd Street Y(ニューヨーク)、トッパンホール(東京)、deSingel(アントワープ)でのリサイタルを行っています。また、ルール・ピアノフェスティバル、タングルウッド、バンフ芸術芸術創造センター、トロントサマーミュージック、テラビミュージックフェスティバル、 マイアミ国際ピアノ・フェスティバル、サンタフェ・チェンバー・ミュージック・フェスティバルといった音楽祭の出演を果たしています。また、Honens、Hyperion、Steinway、Edition Klavier-Festival Ruhrといったレーベルとの録音の他、 ロンドンフィルハーモニー、ミルウォーキー交響楽団、カルガリー・フィルハーモニー交響楽団、ウィニペグ交響楽団、オタワ国立芸術センターオーケストラといった楽団とも共演しています。

作曲家としてはケン=デイヴィッド・マズア、テッサ・ラーク、メトロポリス・アンサンブル、モメンタ、ヴェローナ、バルカーダ四重奏団などの主要アーティストやアンサンブルによって取り上げられています。また、チェルシー音楽祭、ホーネンスフェスティバル、サンタフェなどの音楽祭からも作品が委嘱されました。その他には、ファビエンヌ・ヴェルディエ監督の映像作品「Walking painting」やフランスのエクサン・プロヴァンス音楽祭に関連して制作されたショートフィルム「Nuit d’opera a Aix」にも参加しています。