説明
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世界で活躍するコンポーザー=ピアニストであるニコラス・ナモラーゼの初の編曲作品が遂に出版です。ラフマニノフの代表的な交響的作品の一つであるアダージョ(交響曲第2番 作品27より)、この作品が作曲されて約100年経ちましたが、未だに多くの人々を魅了しています。名曲があるがゆえに数多くのピアノ独奏編曲がこれまでに生み出されてきましたが、作曲家の顔も持つナモラーゼによってこれまでの従来の編曲とは違った独創的な編曲に仕上がりました。原曲のハーモニーは尊重しつつ、オーケストラのもつ重厚感をピアノで表現することに見事成功し、作品の後半ではピアニスティックなパッセージも登場し演奏者はもちろん、聴衆も飽きさせません。演奏に高度な技術が求められますが、非常に演奏効果の高い編曲です。
ニコラス・ナモラーゼ
コンポーザー=ピアニストのニコラス・ナモラーゼは、クラシック音楽最高峰のコンクールの1つでもあるカナダのカルガリーで開催されたホーネンス国際ピアノコンペティションで2018年に優勝し、国際的な注目を浴びるようになりました。批評家からは「輝かしく…繊細で色彩豊かである」(ニューヨーク・タイムズ)、「実に豪華である」(ウォール・ストリート・ジャーナル)などと高い評価を受けている他、WQXRの「20 for 20:Artists to Watch/クラシック音楽を再定義する今注目すべきアーティスト」の1人として選ばれました。
ホーネンス賞受賞者としてはカーネギーホール、ウィグモアホール、コンツェルトハウスベルリン、東京文化会館、ガードナー美術館(ボストン)、92nd Street Y(ニューヨーク)、トッパンホール(東京)、deSingel(アントワープ)でのリサイタルを行っています。また、ルール・ピアノフェスティバル、タングルウッド、バンフ芸術芸術創造センター、トロントサマーミュージック、テラビミュージックフェスティバル、 マイアミ国際ピアノ・フェスティバル、サンタフェ・チェンバー・ミュージック・フェスティバルといった音楽祭の出演を果たしています。また、Honens、Hyperion、Steinway、Edition Klavier-Festival Ruhrといったレーベルとの録音の他、 ロンドンフィルハーモニー、ミルウォーキー交響楽団、カルガリー・フィルハーモニー交響楽団、ウィニペグ交響楽団、オタワ国立芸術センターオーケストラといった楽団とも共演しています。
作曲家としてはケン=デイヴィッド・マズア、テッサ・ラーク、メトロポリス・アンサンブル、モメンタ、ヴェローナ、バルカーダ四重奏団などの主要アーティストやアンサンブルによって取り上げられています。また、チェルシー音楽祭、ホーネンスフェスティバル、サンタフェなどの音楽祭からも作品が委嘱されました。その他には、ファビエンヌ・ヴェルディエ監督の映像作品「Walking painting」やフランスのエクサン・プロヴァンス音楽祭に関連して制作されたショートフィルム「Nuit d’opera a Aix」にも参加しています。