説明
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収録曲目
・ショパンのエチュードによる練習曲:No. 30A (未完成 – 12小節現存)
原曲:Op.25-3を行進曲風に
・ショパンのエチュードによる練習曲:No. 50 (未完成 – 「木枯らし」で例えると再現部まで現存)
原曲:Op.10-2&25-4&25-11の結合版
長らく紛失したと考えられていた幻の「ショパンのエチュードによる練習曲」の第30A番と第50番が遂に日の目を見ます。残念ながら両曲とも未完成ではありますが、ショパンの練習曲やゴドフスキーを知る方たちにとっては一見の価値があるでしょう。本楽譜の解説執筆者として、ヤマハミュージックメディアより「ショパンのエチュードによる練習曲」の全二巻の総監修・校訂を務めた西村英士を迎え、日本でゴドフスキーを知り尽した一人である西村氏も鼻息が荒くなった今回の新発見のエチュード。第30A番に関しては僅ショパンの作品25-3を行進曲風に、そして、第50番に関しては、作品10-2&作品25-4&作品25-11の3曲が驚異の”結合”を果たしています。
ショパンのエチュードによる練習曲:No. 50 (未完成) – MIDIによる音源サンプル
西村英士
東京大学、京都大学大学院卒業(医学博士)。東大ピアノの会OB。ピアノを田中智子、高須久子の両氏に師事。安田正昭氏、高須博氏の指導も受ける。国際アマチュアピアノコンクール2016 A部門第1位、同コンクール2015 B部門第1位、第18回大阪国際音楽コンクール ピアノ・アウトスタンディング・アマチュア部門第1位、第36回PTNAピアノコンペティション グランミューズ部門B2カテゴリー第1位、第1回東京ピアノコンクール アマチュア部門第1位。1994年、メシアン「みどり児イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏。日本初演作品はメシアン「前奏曲(遺作)」「シャロットの妖姫」「視奏講義用小品」、ソラブジ「3つのパステーシュ」(KSS 31-1, 3)、ハーバーマン「ソラブジ様式で『月の光に』」、アムラン「全ての短調による12の練習曲第3番『パガニーニ=リストによる』」、グリエール/ルーウェンサール「バレエ『赤いけしの花』より『ロシア水夫の踊り』」、レイトン「5つの練習曲」(Op. 22-1, 3, 5)など多岐にわたる。ゴドフスキー「ショパンのエチュードによる練習曲集」の楽譜で解説をアムランと共同執筆(ヤマハミュージックメディアより出版)。ゴドフスキー「ジャワ組曲」、E. シュルホフ作品集の楽譜でも校訂、解説執筆を手がけたほか、ゴドフスキーに関する雑誌記事やCD解説を多数執筆している。2017年、初CD「コンポーザー=ピアニストを称えて」をリリースした。
http://www.nanasakov.com/1019.html