ダウンロード版 – ニコラス・ナモラーゼ:ラフマニノフの 「ジョージアの歌」の思い出 (ピアノのために)

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税込|電子版(PDF)|12頁
序文(日本語・英語):ニコラス・ナモラーゼ

説明

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序文より:
《ラフマニノフの「ジョージアの歌」の思い出》は、ラフマニノフの150周年を祝して作曲しました。この作品は、彼の初期 の歌曲「私のために歌わないで(Oh, do not sing for me)」作品4 第4番に基づいており、これはプーシキンの詩に基づく 「ジョージアの歌」として幅広く知られています。歌の感情豊かで曲線を描くような冒頭部分は、ジョージアの伝統音楽を思わせつつも、ラフマニノフのオリジナル作品です。

美しき人よ、私のために歌わぬでくれませんか
悲しみ追憶のジョージアの歌を
なぜなら、それらは私の心の奥底で甦り
別れたる生命、遠い岸辺を呼び覚ますから

《ラフマニノフの「ジョージアの歌」の思い出》は、単なる編曲やパラフレーズではなく、微かで夢幻的な追憶の音楽表現です。 これは原曲の主題に対する暗示であり、冒頭は、歌のメロディが遠くから聞こえるかのような希薄な構図で示唆されます。音の質感は次第に濃さを増し、ラフマニノフの主題がより明確に語られるようになると、作品は遠い記憶の領域へと帰っていき ます。


ニコラス・ナモラーゼ
コンポーザー=ピアニストのニコラス・ナモラーゼは、クラシック音楽最高峰のコンクールの1つでもあるカナダのカルガリーで開催されたホーネンス国際ピアノコンペティションで2018年に優勝し、国際的な注目を浴びるようになりました。世界各地で開催される彼のリサイタルは批評家から称賛を受け、最近リリースされたアルバムは、クラシカ誌、ライムライト誌の「Record of the Month」、BBCミュージック・マガジンの 「Instrumental Disc of the Month」、グラモフォン誌の「Editor’s Choice」、プレスト・クラシカルの「Editor’s Choice」やインターナショナル・ピアノの「Critics’ Choice」において絶賛されました。