説明
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小野順二(1959―2018)は大分県に生まれ、幼少時から音楽的才能を発揮してピアノと作曲を学び、地方のコンクール等で優勝しましたが、音楽の道には進まず、東京大学を経てエンジニアになりました。遺っている作品は主に大学時代のもので、フランス音楽と和の香りが融合したような実に美しい楽曲です。「邯鄲の夢」は中国故事に題材を求めた儚くも美しいワルツ。1984年に作られた第1稿に加え、より和声的に多彩になった第2稿(1988年頃)も併録しました。「虹」は柔らかな光に包まれたような小品。ピアノ連弾曲「雪舞」は、深々と雪が降り積む様から明るい陽射しの中で風に踊る雪の姿まで華麗なピアノ書法で描いています。 小野は社会人になってからは多忙故か作曲することをほとんど止めてしまいました。遺されたわずかな楽曲を、当時の関係者が持っていた自筆譜コピーや遺品から発掘し、今回の出版となりました。下記の曲のタイトルをクリックすると各曲の演奏動画を視る事ができます。小野順二作品の魅力をぜひ味わってください。
収録曲(それぞれのタイトルをクリックすると曲の動画にリンクします)
邯鄲の夢 – フランス風のワルツ(first version)
虹
雪舞 – ピアノ連弾 –
邯鄲の夢 (second version)