説明
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当曲の歌詞中の「人に備わったこの妄想力(ちから)理解の範疇超えてゆけ」に強いインスピレーション受けた森下唯の生き別れの弟であるピアニート公爵がピアノ書法の限界に挑んだピアニート編曲作品史上、限界そして想像を超えた超大作!
ピアニート公爵による序文(抜粋)
歌詞中の「人に備わったこの妄想力(ちから)理解の範疇超えてゆけ」という一節が当編曲の大きな原動力であった。そのため自然と、限界まで超絶技巧を追求することが目標のひとつとなり、結果的に技術面で極めて難易度の高い譜面に仕上がった。また、動画として見せることが前提でもあったため、「跳躍する両手の動きの中から魔法のように旋律が浮かび上がる」という視覚/聴覚上の効果をねらっている。それは2番のAメロ部分に顕著だろう。いずれにせよ、原曲の根底にある叙情性を、ピアノソロならではの緩急を用いて前面に引き出すことが、最も重要な課題である⸺ただし、原曲の打ち込みトラックの持つ正確なリズム感や疾走感を失うことなしに!技巧的な要求の多い譜面ではあるが、楽しんで演奏していただけたらこれに勝る喜びはない。
森下唯(ピアニート公爵)
日本のピアニスト・作編曲家。ソロでのリサイタルのほか、オーケストラとの共演、リート伴奏、室内楽などの分野で活動し、スタジオ・ミュージシャンとしても多くのレコーディングに参加。演奏以外にも、映像作品への楽曲提供や文筆など幅広く手がけている。
「ピアニート公爵」としては、2007年のニコニコ動画への投稿で一躍注目の的となった(「ピアニート公爵」は動画投稿時にニートを自称していたことから視聴者に名付けられたもの)。2011年、ドワンゴ・ミュージック・エンタテインメントよりアルバム『シンギュラリティ~特異点~』をリリース。その後、日本、台湾、シンガポール等で演奏活動を行っている。近年では『GRANBLUE FANTASY PIANO COLLECTIONS』、『Piano Collections FINAL FANTASY XV』等で演奏を担当。2018年、『コードギアス 反逆のルルーシュ ピアノソロコレクション』では演奏とともに編曲も手がけ、楽譜集も出版された。
本名の森下唯名義では作曲家アルカンの紹介に力を入れており、アルカン生誕200年となる2013年から継続的にオール・アルカン・リサイタルを行う。2015年よりアルカン作品を集めたCD「アルカン ピアノ・コレクション」(ALM RECORDS)シリーズをリリース、『レコード芸術』誌をはじめ各所で高く評価されている。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。2004年、第2回東京音楽コンクール第2位。調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー。2015年より東京藝術大学非常勤講師(指揮科演奏研究員)。