ロン・イェディディア:夕暮れと夜明けの24の前奏曲

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税込|菊倍版|80頁
序文(日本語・英語):ロン・イェディディア
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説明

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『夕暮れと夜明けの24の前奏曲』(2020-2021)は、コロナ危機の期間に書き下ろされた、熟練したピアニストのための曲集です。ショパンの『24の前奏曲』へのオマージュであるとともに、各曲は彼の親しい人々の想い出、そしてインスピレーションの源泉となったショパン、ラヴェル、モリコーネ、チック・コリアなどの音楽家たちに因んでおり、多様な曲想を持った曲集となっています。また、本作の初演を手がけたギラ・ゴールドシュタインが録音を行い、Albany Recordsからリリースされました。現在、各種サブスクリプションサービスで配信されています。

ロン・イェディディアによる序文
「夕暮れと夜明けの24の前奏曲(24 Preludes of Dusk and Dawn)」は、2020年4月から2021年3月にかけて作曲されました。この期間は、世界的な新型コロナウイルス感染症の健康危機により、多くの困難が影を落としていました。 この前奏曲は、さまざまな人々やテーマに対する敬意を込めて書かれており、感情を喚起する対照的な作品となっています。 この作品は、私の母であるローザ・イェディディア(1933-2020)に捧げられています。
この作品を手掛け始めて間もなく彼女は亡くなりました。特に第4曲「庭の薔薇(Rose in the Garden)」は彼女に捧げたものであり、彼女が旅立った時に書かれた曲です。この前奏曲を作曲している間、私は最初、調性の変化について悩んでいました。Bbメジャーで始まり、Cメジャーに転調するという展開に疑問を抱いていましたが、母が亡くなった1週間後にこの曲に戻った時、その謎が解け、人間の人生におけるモードの移行を象徴するかのように、この不思議な転調が修正されていることに気づきました。

「夕暮れと夜明けの24の前奏曲」は、フレデリック・ショパンの「24の前奏曲」作品28に対する非常に個人的なオマージュでもあります。全曲を通じて、さまざまな調性が用いられている点や、いくつかの前奏曲がショパンの前奏曲から直接的に影響を受けている点も含めて、以下のように敬意を表しています。

第1番 Allegretto scorrevole con mistica
第2番 Moderato; slitario e desideroso
第3番 Allegro mistreoso
第4番「庭の薔薇(Rose in the Garden)」
第5番「ファンタジア(Fantasia)」
第6番「運命の風(Winds of Destiny)」
第7番「夢(Dreams)」
第8番「運命の嵐(Storm of Fate)
第9番「答え(The Answer)
第10番「蝶(Butterflies)
第11番「鳥の呼び声(Calling of the Bird)
第12番「芽生え(Budding)
第13番「祈り(Player)」
第14番「雪が降る前に(Before the Snow)
第15番「ファタ・モルガーナ(Fata Morgana)
第16番「花の昔話(Once Upon a Flower)」
第17番「さようなら、ディエゴ!(Despedida, Diego!)」
第18番「バブルズ(Bubbles)」
第19番「二度と!(Never Again!)」
第20番「思い出(Memories)」
第21番「オーリー(Orly)」
第22番「ヤセミン(Yasemin)
第23番「スペインの窓;安らかに、チック!(Windows of Spain; Rest in Peace, Chick!)」
第24番「誓いとその後…(Oath and After…)


ロン・イェディディアの作品は過去20年間に国際的な注目を浴びるようになりました。彼の作品は世界の主要なコンサートホールで取り上げられている他、映画、ラジオ、テレビ番組にも登場し、彼の作曲家兼ピアニストとしての地位を確かなものにしています。 1960年、イスラエルのテルアビブに生まれ、幼い頃からアルフレッド・コルトーの弟子であったプニーナ・ザルツマンのもとでピアノを学びました。8歳にして「Young Concert Artists Competition of Israel」で第1位を受賞しピアニストしてのキャリアをスタートさせましたが、15歳で作曲家の道に進むことを決意します。1984年にジュリアード音楽院の作曲科に進学しデイヴィッド・ダイアモンドやミルトン・バビットの元で研鑽を積みながらLincoln Center Scholarship、the Irving Berlin Scholarship、Henry Mancini Prize、the Richard Rodgers Scholarship等の主要な賞や奨学金を贈与された他、1987年と1989年にはジュリアード作曲コンクールに入賞しました。

追加情報

重さ 300 g
サイズ 300 × 230 × 6 mm
HSCODE

490199

Originating Country

Japan

Warehouse country

Japan