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フランスの作曲家であるエルネスト・ショーソンがパリ音楽院(現・パリ国立高等音楽・舞踊学校)に入学した翌年に作曲した「ピアノのためのソナタ (Sonate pour piano)」の楽譜が遂に出版です。本作品の自筆譜は長らくフランス国立図書館に所蔵されていましたが、なぜかこれまで楽譜が出版されていませんでした。今回は出版にあたって、作曲家・ピアニストであり、ショーソンと同じパリ音楽院を卒業した榎政則が校訂及び解説を担当しています。本作品は、ベートーヴェンやシューベルトの影響を強く受けており、現在知られているショーソンの音楽からは想像もできない意外な一面を覗くことができます。なお、第3楽章の主題は彼のクラリネットとピアノの作品である「アンダンテとアレグロ」でも使用されています。