ダウンロード版 – ニールセン/スティーヴ・コーエン:6つのユモレスク・バガテル(クラリネットとピアノのために)

$20.46

税込|電子版(PDF形式)|20頁
楽譜サンプル
(クラリネット・パート譜付)
序文:スティーヴ・コーエン

説明

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  • ニールセンの初期ピアノ曲をクラリネットのためにアレンジ
  • 短めで可愛らしい6つの曲はコンサートにもレッスン用にも最適
  • デイヴィッド・シフリンのCDでお馴染み

収録曲目

  1. Goddag! Goddag! (Hello! Hello! / こんにちは!こんにちは! ) Spotifyで試聴
  2. Snurretoppen (The Spinning Top / コマは回る) Spotifyで試聴
  3. En Lille Langsom Vals (A Little Slow Waltz / ゆるやかな小ワルツ) Spotifyで試聴
  4. Spraellemanden (The Jumping Jack / ジャンピング・ジャック) Spotifyで試聴
  5. Dukke-Marsch (Doll’s March / 人形行進曲) Spotifyで試聴
  6. Spillevaerket (The Musical Clock / オルゴール) Spotifyで試聴


作品について

1960年代半ば、ジュリアード音楽院ピアノ科の準備課程に在籍していた年に私の担当教員は休暇を取ることになった。その後の1年間は同音楽院の研究員であったデンマーク人の若い先生に師事したのだが、彼との出会いは私の人生を大きく変えるものとなった。彼の存在は私の創造性を大変に刺激し、また彼こそが音楽を生業とすることについて真剣に考えるきっかけをくれた初めての先生であった。この間に私はカール・ニールセンの音楽に惚れ込み、彼は数多くのニールセンの作品を紹介してくれた。クラリネットを演奏する身としてはニールセンのクラリネット協奏曲についても知ってはいたが、このピアノ作品こそ私が最初に勉強したものである。それ以来、私はニールセンが持つ単純さと子供らしい性質に魅了され続けている。今から20年程前、私はこのピアノ作品をピアノとクラリネットのデュオとして演奏できるか興味が湧き、実際にコペンハーゲンで初演にする至った。作品の大半はシンプルで、短く、子供っぽいものが多く、演奏にあたってはとてもチャーミングで楽しいものになると思っている。それぞれの楽章は最初の「Hello, Hello」から最後の「Musical Clock」まで独自のキャラクターを持っている。叙情性とクラリネットの技巧性が見事に組み合わさったこの曲は今でも私のお気に入りの1曲となっている。私はこの作品をPeter Weissへの追悼の意を込めて彼へと捧げることとする。(スティーブ・コーエン)(翻訳:国田健)


スティーヴ・コーエン (Steve Cohen)
現在ソロイスト、室内楽奏者としてアメリカ国内外で活躍するスティーブ・コーエンは1975年にニューオーリンズ交響楽団(現・ルイジアナ交響楽団)に入団し、2004年5月の退団まで首席クラリネットを務めた。また、1979年からはブレバード・ミュージック・センター(夏に行われる音楽アカデミー)においても毎年首席クラリネットを務め、両楽団とはソロイストとしても協演を重ねた。その中でもブレバード・ミュージック・センターでのGnarly Buttons(2006年、ジョン・アダムス作曲)、クラリネット協奏曲(2010年、2019年、コープランド作曲、キース・ロックハート指揮)は特に好評を得た。首席クラリネットとしてはテキサス歌劇場のアメリカツアー、ソウル交響楽団のヨーロッパツアーにも参加した。その後、ソウル交響楽団に再度招待され、1998年の同楽団主催のクラリネット・フェスティバルにてコンサートやマスタークラスを行った。ソロ、室内楽、マスタークラスなども精力的に行っており、毎年のようにアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、韓国、中国、台湾、バンコク、日本等で活動している。ICA(インターナショナル・クラリネット・アソシエーション)のコンベンションにおいても複数の都市で演奏しており、2009年にはポルト(ポルトガル)でのICAコンベンションと並び、ギマランイス(ポルトガル)の国際音楽コースにおいても講師を務め、2011年に再度招待されている。2005年にノースウェスタン大学クラリネット科教授、管打楽器の主任となりシカゴへ移住した。その後はミュージック・オブ・ザ・バロック、シカゴ交響楽団、リリック・オペラ・オブ・シカゴ等のオーケストラの他、室内楽においてもLincoln Quartet、Miro Quartet、Dempster St. Pro Musica、 Chicago Chamber Musiciansなどと頻繁に共演している。日本では2014年に東京と大阪でリサイタル、マスタークラスを行っている他、ソロイストとしてもヘンダーソンビル交響楽団のノースカロライナや東京での公演で来日している。現在はノースウェスタン大学の他に、南カリフォルニア大学、オーバーリン音楽院、インディアナ大学の客員教授、過去にはシンシナティ大学音楽科、ルイジアナ州立大学の教授、2015年から2016年にかけてはテキサス大学の客員教授としても教鞭を執った。直近ではMiro QuartetのコンサートシリーズやFriends of Music(ニューオーリンズ、2018年4月)に出演している。その他、2001年のICAコンベンションの招致、同団体刊行誌の執筆活動なども行っている。ビュッフェ・クランポン、レジェール・リード・アーティストでもある。ニューヨーク生まれ、クラリネットをLoren Kitt,、Larry McDonald、Karl Leister、Robert Marcellusなどに師事。(翻訳:国田健)