【CD】In Honour of Horák – ホラークを讃えて(バスクラリネット&ピアノ)

¥2,200

税込
英語・日本語解説付き
(制作・発売:合同会社ミューズ・プレス)

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説明

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バスクラリネットがソロ楽器として認知されるきっかけを作ったのは、チェコ人バスクラリネット奏者のJosef Horák / ヨゼフ・ホラーク (1931 – 2005)です 。彼は1955年3月24日に世界初のバスクラリネットリサイタルを行い、その自由な演奏スタイルによってバスクラリネットの常識を覆しました。特にピアニストである奥さんのEmma Kovárnová /エマ・コヴァルノヴァ (1930 – )と結成したデュオ、Due Boemi di Praga /デュオ・ボエミ・ディ・プラハは国際的な活躍を遂げ、600曲以上の作品が彼らに捧げられています。しかしながら、当時のチェコの政治情勢も影響し、多くの作品が日の目を浴びていません。彼のリサイタルから数年後、1972年から1973年にかけてロッテルダム音楽院は世界初のバスクラリネット科を創設しました。私は2012年にこのクラスに入学し、2016年の学科閉設と同時に最後の卒業生となりました。在籍中は様々な角度からバスクラリネットについて学ぶ機会に恵まれましたが、その中でも特にホラークの為に書かれた、ロマン派後期の色合いを残す作品に非常に魅了されました。音楽的な美しさはもちろんですが、バスクラリネットの表現の限界に挑むような作品が並んでいることが大きな特徴です。 収録作品の中には編曲作品も含まれますが、全てホラークに関連するプログラムです。これには、ソロ・バスクラリネットの先駆者として楽器の可能性を追求した彼への敬意と、人知れず眠っているバスクラリネット作品の啓蒙の意味を込めています。 (国田健)

収録曲目
ルボシュ・スルカ:ソナタ
ルボシュ・スルカ:3つの作品
パウル・ヒンデミット:ソナタ
エレナ・ペトロヴァ:インヴォケーション
ボフスラフ・マルティヌー:ソナチネ
カレル・フサ:エレジーとロンド
ヤン・ヴィチャール:ララバイ

バスクラリネット:国田健
ピアノ:アルフォンソ・ゴンザレス・マルティネス


国田 健(くにた けん)
オランダを拠点にクラシック音楽とITの分野で活動。バスクラリネットを専門とするクラリネット奏者であり、オランダのメーカースペース「Het Batavierhuis」専属アーティスト、音楽出版社「合同会社Muse Press」とIT企業「株式会社BlueMeme(東証G:4069)社員でもある。2016年にオランダ・ロッテルダム音楽院バスクラリネット科学士課程首席で卒業、2020年同音楽院クラリネット科音楽修士を卒業。ヨーロッパ中心にオランダ国立歌劇場、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、マンハイム・フィルハーモニー管弦楽団などの様々な公演に出演芸術家の資質を活かした多岐にわたる活動を通して、新しい音楽家の在り方を模索している
https://ja.kenkunita.com/ 

アルフォンソ・ゴンザレス・マルティネス
音楽表現の原点である声とダンスへの情熱、様々なスタイルの即興演奏の技術を活かして、声楽伴奏とダンス伴奏を組み合わせた活動を展開している。現代音楽は彼の芸術活動において重要な位置を占めており、スペイン放送管弦楽団(ORTVE)とシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」を共演したほか、作曲家と共に新たな可能性を見出すことが、スペイン国立放送少年団(JONDE)の現代音楽祭(Xornadas de música contemporánea)が主催のプロジェクト等にも参画。現在は、アムステルダム芸術学校(Amsterdam Hogeschool voor de Kunst)、国立バレエアカデミー(Nationale Ballet Academie)、ヨーロッパバレエアカデミー(Nationale Ballet Academie)のバレエ・ピアニストとして活動する傍ら、ソプラノ歌手Karin Timmerman、メゾソプラノ歌手Isabelle Osenauともリート・デュオを結成し、オランダで活動している。
https://alfonsogonzalezpiano.com/ 

追加情報

重さ 80 g
サイズ 14 × 12 × 0.3 mm