説明
現代歌曲を主なレパートリーとし、国内外で積極的に活動するベルギー在住のソプラノ歌手、薬師寺典子さんのデビューCDです。20世紀のヴォカリーズを中心とした日本と欧米の歌曲を収録。
薬師寺典子プロフィール
幼少よりヴァイオリンを習い声楽を始める。 東京芸術大学声楽科卒業後、ベルギーで学ぶ。ブリュッセル王立音楽院修士課程、ゲント王立音楽院上級修士課程現代音楽科修了。ベルギー政府給費奨学金奨学生、野村財団奨学生。 ベルギーの現代音楽アンサンブルIctus2018/2020年度アカデミー生。 日本現代音楽協会主催の現代音楽コンクール「競楽」第三位受賞。
リエージュ王立歌劇場とブリュッセル音楽院の提携公演、ラヴェル作曲オペラ「子供と魔法」(演出、マリアンヌ・プッス―ル)子供役でオペラデビュー後、ロンドン・マッキントッシュアートセンター、モンテヴェルディ作曲オペラ「ポッペアの戴冠」ヴィルトゥ役、アントワープ・デシンゲル劇場パーセル作曲「ディドとアエネアス」侍女役、東京イタリア文化会館松平頼暁作曲オペラ「挑発者たち」(世界初演)、芸大プロジェクト2016サティ作曲「ソクラテス」パイドロス役(奏楽堂)、ブッソッティ作曲「ララフィルム」(日本初演、公園通りクラシックス)等のオペラやコンサートに出演。
現代音楽を主なレパートリーとし、ベルギー現代音楽祭アルス・ムジカ、スペイン・シルガ現代音楽祭等の音楽祭に出演。NHK-FMにて第88回日本音楽コンクール作曲部門入賞作品である中橋祐紀「家具の音楽」を小鍛冶邦隆氏の指揮でアンサンブル・リームとして放送初演の他、TWS(現,TOKAS)で企画が選出され東京文化会館小ホールにてリサイタルとオノマトペのワークショップを行うなど、自主企画による現代音楽コンサートにも力を入れている。
2020年に高橋宏治作曲、記憶と政治をテーマにした現代室内オペラ「Admist dust and fractured voices」をゲント・Miryホールで初演。その後ブリュッセルの”Phaino”芸術祭において再演、2021年には日本初演を行い、企画・演奏共に好評を博した。 2021年にはゲントとアントワープに於いて演出家ヤニック・ヴェルヴェイの記憶をたどる実験的な演劇作品「I left the fields alight」にて即興演奏を行うなどエクスペリメンタル作品にも活動の幅を広げている。