蒔田尚昊:ピアノのためのソナチネ

¥2,500

税込|菊倍|20頁
序文(英語・日本語):早川優

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説明

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楽曲解説より抜粋
本曲は蒔田尚昊がエリザベト短期大学作曲科を卒業し、同校作曲科助手に就任する時期にあたる1955年に作曲され、学内の演奏会で作曲者自身によって初演された。蒔田のソロ・ピアノのための作品は、日本と中国国歌の変奏曲(君が代パラフレーズ、チャイニーズ・ラプソディ)や、冬木透名義による映像音楽を除いては、本曲が唯一のものとなっている。 作者自身の言によれば、ラヴェルに耽溺していた時期の作品とのこと。 本曲は3楽章構成と成る。第1楽章アレグレット・グラツィオーソはソナタ形式により、印象派を思わせる浮遊感ある主題が端正に綴られる。展開部で聞かれる主題がジャポニスムならぬ日本風な音階感を伴っているのは面白い。第2楽章アレグロ・モデラート。水面に揺れる蓮の葉を想起させる軽やかな楽章。導入部の「シレド」の響きが、さながら遊び唄の呼びかけにも聞こえる。第3楽章ヴィヴァーチェ。日本庭園の池に降る雨が形づくる波紋のように、細やかなパッセージがミニマル音楽風に展開していって曲は閉じられる。(早川優)


蒔田尚昊

蒔田尚昊(冬木透)・プロフィール
1935年3月13日、旧満州国で生まれる。エリザベト音楽短期大学作曲科卒業、同大宗教音楽専攻科修了。国立音楽大学作曲科卒業。作曲を安部幸明、市場幸介、髙田三郎に師事。1956年にラジオ東京(現TBS)へ音響効果マンとして入社するとともに、ラジオドラマ「音楽の小箱」やテレビドラマ「鞍馬天狗」で作曲家としてもデビュー。1961年にラジオ東京を退社後、「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などウルトラシリーズの音楽を数多く手がけた。「帰ってきたウルトラマン」ではじめて使われた勇壮で爽快感ある男声コーラスが印象的なテーマ音楽・通称「ワンダバ」は、その後のシリーズに多くの影響を与え、円谷サウンドを代表する名テーマの一つである。本名の蒔田尚昊(まいたしょうこう)名義では、賛美歌や合唱曲、オルガン曲なども発表している。1964年から桐朋学園大学音楽学部・作曲理論科で33年間教鞭をとり、後進の指導にもあたった。日本グレゴリオ聖歌学会会員。

追加情報

重さ 150 g
大きさ 30 × 23 × 0.1 cm