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「サックス四重奏のための飛英」はPareroサックス四重奏団の委嘱により2021年3月25日に作曲され、同年12月3日に初演された。飛英とは「飛び散る花」という意味である。「さくらさくら」などの日本の伝統的な音楽を使いながら、サックスによってのみ表現できる日本の音楽を追究した。
榎 政則(えのき まさのり)
1991年生まれ。2009年麻布高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部作曲科を2013年に卒業し、そののち渡仏し、パリ国立高等音楽院音楽書法科第二高等課程および鍵盤即興科第一高等課程を2018年に卒業。2013年に稲垣足穂の小説による自作音楽劇「黄漠奇聞」を発表。2016年にARS MUSICA音楽祭に招待されヴァイオリンとピアノのための「竹文様」を発表。その他日本と欧州を中心に委嘱作品を多数発表している。2016年よりFondation Jérôme-Seydoux Pathéの無声映画の伴奏ピアニストとして定期的に活動するほか、Forum des Images、Cinémathèque Françaiseなどパリの主要や映画館でも無声映画の伴奏ピアニストを務める。また、2016年より小原花と「空箱」を結成し、声と即興演奏の舞台作品を定期的に発表している。