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世界唯一の“左手のためのピアノ曲”普及に努める団体「左手のアーカイブ」の協力を得て、この度、バッハとレーガーの左手のためのアレンジを出版することになりました。高度な技巧が求められるレーガー(原曲は無伴奏ヴァイオリン曲)、中級者から上級者まで演奏できるバッハの前奏曲集(原曲はオルガンおよび鍵盤曲)を最初に出版します。今後、左手曲を継続して出版予定です。ご期待ください。
・J.S. バッハ「前奏曲集vol.1」田中博幸 編曲
https://muse-press.com/item/mp03301/
ピアニストの学習過程において必須であるバロック時代のレパートリーには左手のための曲が存在しません。そこで、編曲者の田中博幸はバッハの原曲を最大限に尊重した編曲を行いました。田中はバッハを題材にした編曲を継続して行なっていることで海外にも知られています。バッハ編曲集は今後も継続して出版予定です。
・レーガー「シャコンヌ 作品117-4」西森久恭 編曲
https://muse-press.com/item/mp03201/
バッハのシャコンヌに影響されて書かれた「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」。その曲を左手ピアノのために編曲するというのは、ブラームスによるバッハのシャコンヌ左手編曲を彷彿とさせるものです。西森はここであえて原曲を自由に解釈することで、左手のみの演奏による可能性を極限まで追求した作品を完成させました。本曲は、左手のアーカイブ主催の智内威雄によって2019年12月4日神戸にて初演されました。